そろそろみんなでカーテンコール

好きなものゆるゆると

愛は赦しで赦しは愛で

 薮宏太さん主演ミュージカル『ジョセフ・アンド・アメージング・テクニカラー・ドリームコート』に、人生の光を見つけたブログです。

 ネタバレも何も配慮出来ておりません。薮宏太さんを更に拗らせてしまった人間の限界ブログ、対戦お願いいたします。馬鹿みたいに長くなっちゃった。本当に暇で死にそうな人だけ読むのをおすすめします。目次も付けられないくらい、あの日を思い出して書き殴っています。綺麗な気持ちを形容した感想とかではなく、もうなんか思ったことそのままみたいな……。

 私は全人類薮宏太と結婚したいよな……と思い込んでいるくらい彼を拗らせているので9.8割ジョセフもとい薮宏太さんの話です。

 

 と、まぁ前置きはそこそこに、感想に入ります。4月16日に、私は初日を迎えました。なんかもう今も後悔してるけどちょっと私の初日が遅過ぎた。もっと初日が早ければあと3回は行った悔しい。

 16日は、下手の割と後ろだったのでまあまあ……今日はお手並み拝見なので席は別に……と謎の強気さを発揮していましたが、劇場を出る時には楽し過ぎてディズニー帰る前の人間のようでした。帰りたくねぇ〜!すぐにでもエジプト行かなきゃ……と屍です。電車の中でも、楽しかった……面白かった……かっこよかった……困り笑顔好き……二の腕……と前向きな感想のみを抱いてふわふわしていたのでどう帰ったかよくわかりません。帰ったのかな?

 行く前は、3回行く予定だったのでそんな合わなかったらどうしよう、3回は多いか……?と思っていたのに結局私の千穐楽を迎えた日には手元に7枚の半券がありました。まだ行きたい!行こうかな?と思ってしまう病を患ってるので、ジョセフは終わっただろと誰か殴って私の目を覚まして欲しい。目を閉じて感じてみよう……。

 この先、本当に流れとか無視して唐突に本編の感想に入ります。

 

 まず日生の開演五分前の鐘の音があんなに似合う作品を知らなかったのでドキドキしてしまった。と、ここで突然ブロ銃を思い出すのですが、鐘の音鳴った記憶がない。いや鳴ったんだろうけど記憶から鐘の音が消されてる。入った時のセット可愛い〜オケの音わくわく〜の記憶が強過ぎる。もうあの日から一年ですね、お元気ですか?(巣立ちを見守った母?)

 

 私はとにかくGC大好き女だから、知念自名義で当てた時は泣いて喜びました。ゲネだから最前行ってもいいのに、半音違くなりそうと気遣って(?)GCで観たちぃちゃんのおかげなのかもしれない。そんなことはない。運です。(突然自分の手柄にするじゃん)

 絶対にラストは全体を観るから、2階ドセン!と思ってたのに結局ジョセフばかり双眼鏡で追ってしまったし、『Those Canaan Days』は結局ルベンお兄ちゃんばっか観てた。最初の決意なんだった??

 

 松竹のサイトから席選んで買えるのめっちゃいいという事実、もっと早く知りたかった。ランダムもわくわく楽しいんだけど、BOXでブラインドのグッズ買ったのにまさかの好きな子だけ来なかった記憶が蘇るからよろしくない。なにが、BOXで買っても全部は揃わない可能性がありますだよ……。

 松竹のサイトから買ったあと、発券難しくないです!!日生劇場は出口の左側のドアとドアの間に発券機があるので番号打ち込めばすぐ発券できます。稼働してれば当日の公演でも発券出来るみたいですね🎶発券の仕方がわからない……諦めようかな?という時はご連絡ください(回し者?)

 

 とまぁ、ジョセフの話に戻りますが子ども部屋見ると思い出されるオーチャードホール。今も引きずるピーターパン……。

 でも、戦争ごっこに参加させて貰えないウェンディも、喧嘩の絶えない両親に耳を塞ぎたくなる現実もここには存在しません。

 ラジオから聴こえてくるエジプトのお話。あ〜良い。そもそも始まる前にイントロ流すのめちゃいい。わくわくが止まらん。エンターテインメントって本当人を元気にするなって再認識させられた。

 Wキャストということで、どっちも観たい!と思って複数公演行こうと思ったんだった。私の解釈に近いのがシルビアさんでした。綾ちゃんはストーリーテラーというよりかは、ナレーターという名の登場人物でとっても可愛かった!

 でも、あくまで物語の始まりから終わりに導いてくれるストーリーテラー、所謂神の視点で終始冷静なシルビアさんが本当に大好きでした『Prologue』は、「あなたの物語」で締めるけど、真面目にそこでよくわからぬ涙が出た。

 その後にジョセフが下手からスモークで隠されながら浮上してくるじゃないですか。してくるんですけど、そこが本当に飛び出す仕掛け絵本みたいだった。物語の始まりだ!ってなった。これはもう、幼児の感想です。

 とにかく『ウェンディ&ピーターパン』の話をしますが、あれは本当に仕掛け絵本だったんですよ。私たちは物語に関与出来ないの。途中そりゃ、ティンクを生き返らせるプリキュアみたいな儀式はあったけどそれはそれとして、淡々と進んでいく物語に我々はページを捲り続ける、という感じでした。それはそれでもうそれは最高だったよ。幼い頃、憧れ続けたサイズが大きい仕掛け絵本を大人になってから手に入れたくらいの達成感がありました。

 けど、ジョセフは我々も登場人物になれたというか、一緒にジョセフの物語を駆け抜けた感じで、帰る時はそりゃあ寂しさと楽しさとまた行きたいなという感情に襲われて帰りの記憶失うな……。物語は始まったら終わらせなきゃいけないから、走り抜けた感じがすごかった。あ〜!終わってしまった悲しみ……。

 でもなんか、再演あるっぽい書き方じゃない?????

 

 もっと観たい‼️‼️‼️‼️

 

 とはいえ、こんな長いブログ何も伝わらん。念を送ります(お手紙を……)

 

 とんでもなく話が逸れ過ぎましたが『ANY DREAM WILL DO』の歌い出しで、ジョセフがそこにいてだめでした。初めて会ったのに昔から知っているかのような気持ちで「ジョセフだ」と双眼鏡を握り締めてしまいました。そりゃもうこちらは薮宏太先生にとんでもなく大きな感情を抱いていますし、正直どうしたらいいかわかりませんでした。Die or die……。やめて!子どもの目線に合わせて屈まないで好きになっちゃうじゃん……(好き)という気持ちでした。

 子役の子も全コンプ出来たんですけど、どの子もすごく清らか……清廉って感じで、ここのコンビの時が特に好きだったな〜とかはなかった。みんなそれぞれめっちゃ好きだった。でも、古澤利空くんがカテコの時に自ら薮さんにぎゅっとした時は時が止まりました。めっちゃ可愛い。

 『ANY DREAM WILL DO』の話に戻ります。「稲妻轟き コートは吹き飛び」の語呂合わせの言葉遊び感とメロディがめっちゃ好き。その後の「気付けば暗闇にひとりきり」で音ハメとハモリが綺麗に合致するところが何故かめっちゃ涙出てきたな……。これ、二幕ラストにまた歌うじゃないですか。「春の風 優しい愛 好きな夢を見ればいい」のところ、一幕と二幕で全く印象が違っていて、何回観ても聴いても薮宏太さんのすごさを感じました。二幕ラストは“赦し”が足されたから、尚優しいんだよね……。もう観られないの辛過ぎる。希望は出すけど円盤が難しければサントラだけでも欲しいな。

 曲が好きなのかも!と思ってiTunesで購入して毎日聴いてるけど相乗効果でしたね。薮宏太さん+ジョセフカンパニー+ストーリー+曲+ダンス+愛という感じです。サントラついでに、薮宏太さんは羊でおやすみCDを出してください(欲深過ぎる)

 

 しばらくエンタメらしいエンタメに触れてなかったからなのか、『Jacob&Sons』の煌びやかさにまた涙腺が緩みました。緩んだ後に「父さん!」とともに出される父のテロップ(という名の小道具)(もう大道具なのか?)に微笑んだ。自己紹介ソングは大抵ずるいです。可愛いもん……。とはいえ、愛を平等に与えられない父さんは猛省しろ。結果的に一番可愛がってる子にマイナスな事件が生じてるのであればそれはもう愛ではなく、エゴなんだろうな……。私もエゴまみれだけど、父さんはもっとエゴイストだよ。そういうところはしっかり直してもらいたいんだけど(私の父さん?)

 エゴといえば、薮宏太さんのエゴに関しての考え方非常によかったですね。withの写真と相まってめちゃくちゃ納得したけど、定年のくだりはまだ私理解出来てません。

 この時代に写真撮る概念とか諸々まぁ、あの写真って念写とかあるからね!と思ったけどポーズを模索するジョセフ超〜〜〜可愛い。とりあえずここを墓場にしようかなぁと思いました。ポーズ取る前は、もにょもにょ何かやってんのにいざ撮られたらめちゃくちゃキメるじゃん。ウィンクするなってここで息絶えてもいいんか?(何の脅し?)

 

 

その後の『Joseph's Coat』は動画が公開された時からめちゃ楽しみにしてた。期待以上過ぎたし、そこだけでも24時間耐久いけると思う。「僕はハンサム 僕はスマート 最早歩く芸術品」なんて人生で思う瞬間ある?ないよ。ジョセフ様様だよ。今度のライブのうちわ「よっ!歩く芸術品!」にしようかな。でもなんかありきたりじゃない?薮宏太が歩く芸術品なんて本人も知ってるだろうしな……。薮宏太orジョセフみたいなところありますからね。

 とはいえ、らじらー聴いてからどうしても伊野尾先生の謎のメロディも頭に浮かぶようになってしまった。予習してから行こうとするの伊野ちゃんぽい。「僕はっ!ハンサム〜〜〜!」じゃないんだよ。ステレオタイプのミュージカル過ぎる。面白い。

 でもとにかく、そこのメロディがめちゃくちゃに好きなんですよ。後にまた語りますがファラオの夢説いた時もめちゃくちゃ好き。あと歌詞が変わるラストの「彼はハンサム 彼はスマート 最早歩く芸術品↑」が好き過ぎてバカ泣いた。でもまぁこれは7回観たことで兄弟たちに愛着が湧いて許せたところはあるんですよ。3回目くらいまでは全然許せなかったもん。“赦し”がテーマだって言ってんのに、毎回「ベンジャミンには命賭けられるのに、ジョセフは殺すんだな」と思ってやれやれ顔をしてしまった。根が村上春樹なので、回りくどい言い方をしてしまうし、すぐに肩を竦めてしまう(は?)

 本当に薮くんって布の扱いが上手いなと思う。『Lucky-Unlucky』のフリーダンスでひかちねゆとが「すご〜い……」ってキラキラした目で固まって見てたのも記憶に新しい。あの時にそれぞれのソロver.があると嬉しかったかもな。今からでもsmash.先輩とか……待ってます。

 ひかちねが言うように、彼は立っている場所を全て帝劇に変える才能があり過ぎる。『獣と薔薇』でフラッグ?旗?なんて呼べば良い?を振り回していた時もかっこいい……しか感想が出てこなかったもんな。人間は、自分の語彙を超える素晴らしいものを観た時に陳腐な感想しか残せないようにプロミングされてるんですか?

 「ジョセフはとってもチャーミングスマイル」は、薮さんだからその訳になったのかな。と思ったら原曲の歌詞も「Joseph's charm and winning smile」だったんだね。でも、「まるでアイドルみたいなジョセフ」は私の耳だとそれらしき歌詞が、聴き取れなかった。有識者の方教えて頂けますと助かります……。

 聖書だと、ジョセフの時代のちょっと後くらいに偶像崇拝してめちゃくちゃ怒られた事件あったよな〜とぼんやり思っていました。というか、キリスト教は今も偶像崇拝は禁止か……?何回読んでも、理解出来なくて不甲斐ないです。でもそんな人間でも、わかりやすく観られるジョセフ・アンド・アメージング・テクニカラー・ドリームコートってサイコー!!

 

 『Joseph's Dreams』のパイプオルガンの音がめっちゃ好きだったんだけど、あれってパイプオルガンですか?可愛い。オルゴールとも違うし、テンプレートな子ども部屋で流れる優しい音楽というか……。

 薮宏太さん、ロッキングチェアが似合い過ぎなのではないでしょうか。ただ煌びやかなドリームコートを着て椅子にゆらゆらして夢の話をしてるだけであんなかっこいいことある?シンプルに意味わかんないですよ。夢の話した後に「HAHAHA!」って言いながら去っていくのも面白かったです。マイペース過ぎる。11番目な上に、パパに甘やかされて育ってるだけある。

 まぁ何より、兄弟があれだけあいつ消さなきゃ!ってキレてるのに颯爽と電動キックボードに乗って上手から下手に勢いよく消えていくところが一番面白い。もしかすると、自分が兄弟推しなら腹立つかもしれん。ヘングレがそれを教えてくれたけど、自分が肩入れするポジションによっては物語って全然違いますよね。私は、勝手にお菓子の家を食べられた上にその代償としてお兄ちゃん食べようとしたら突然背後から押されてそのまま燃やされた魔女のおばあさんが可哀想でならんけど……。

 ナレーターさんが巻き込まれて一緒に踊るところ、本当綾ちゃんとシルビアさんで解釈分かれててよかった。

 あくまで主観だけど、綾ちゃんのナレーターさんは全てにおいて、流されやすいんだな。途中からめちゃくちゃルンルンな雰囲気出ててとにかく可愛いって感じだった。訝しげな顔をするのは最初だけで、兄弟たちに運ばれてた時の「わー!?!」で、絶妙にコメディだった。

 シルビアさんのナレーターさんは、最終的に彼女の流れに持っていってしまうというか……。最早、神格化してしまっているのかもしれません。偶像崇拝……?(こらっ)

 

 とはいえ、私は最初から最後までジョセフ目線で物語を追っていましたのでやっぱりこの後のくだりはしんどかったです。

 『Poor,Poor,Joseph』の「あぁ兄弟たちどうしたの?優しい心忘れたの?」に、何ともこちらはまだ優しさを見せてもらってないので何の話??と思ってしまった。いや、別に最後まで見せてもらってないけど……。これはでも、私がジョセフに肩入れし過ぎてるからなんでしょうか?

 井戸に落とされたり、キャラバンに連れていかれ痛めつけられるジョセフを双眼鏡で覗こうと思えなかったくらい感情移入し過ぎで息苦しくて死にそうでした。でも、「僕、エジプト語苦手なんだ!」は必死に双眼鏡で追いました。可愛い〜。音ハメしなきゃいけないから「ぼく・エジプト語・苦手・な・ん・だっ!」でキレがあって良い。その割にジョセフがふわふわしてるから意味わからん。可愛いの聖地はカナンなんですか?(約束の地です)

 「こいつを売ってキャッシュに変えちまおう!」も、「若くて強い!しかも読み書きもできる!」も時代背景が読み取れるけど、賢い聡い器量が良いは時に仇となるんだな。哀れなジョセフ……。哀れって言葉で済ませてもいいんか?

 あと、その辺がよくわかってないのだけれどジョセフは、読み書きが出来る程の“特別”な何かを元々持ってたのか?周りが出来ないのが当たり前の世界で当然のように読み書きが出来る。母の影響で愛されてたのと夢から未来を説ける能力以外にもいやそもそもベツレヘムの父親だもんな、何が出来ても驚かない……(キリストです)そもそも夢を説ける時点で、そんなことに驚いてる場合ではない。と、思って調べてみたけどジョセフはジェイコブと違って器量が良過ぎるみたいですね。生まれながらの天才なのかもしれない。

 「哀れなジョセフどうなるの?」の時に、下手側でナレーターさんと奥さんたちが別にシアターみたいなの始めてるのめっちゃ可愛い。そこはつべに上がっていた最高動画にも載ってるので是非、ご覧ください。私は朝起きてからと寝る前に欠かさず見ています。

 

 サムネ可愛い。

 

 というか、奥さんたちの格好本当に可愛い〜!カーテンコールの時のキラキラでメンカラみたいにみんな色違い大変きゅーと。八枚ハギなのかな?スカートが回転するとふわっと広がって視覚的に、とても優雅でした。まぁるく広がるの可愛いよね。

 初めて観た時、何も理解してなくてジェイコブの召使なのかと思ってたから何でこの人たちもジョセフのこと忌み嫌ってるんだ?と思ってたのですけど、旦那が蔑ろにされてるわけだからそれはそうですね……。

 この流れで『One more Angle In Heaven』の話をします。なーーーーにが「ジョセフも言うはずさ 真実はひとつだ」だよ。真実はそこにあるのか??と思っていましたが、回数を重ねる毎にまぁ……この人らも可哀想だよなと純粋な気持ちで観ることが可能となりました。誰目線で観てる?上から過ぎるな??

 ちょっとここの歌詞は曖昧なので、ニュアンスで伝えるのだけれど父さんが悲しんだらあいつも悲しむよ〜って変じゃない?悲しむ時間くらいくれよ。でも父さんが招いた火種ですからね。嘆くな(厳しい)

 でもヤギを殺したのは兄弟なのに、そんな被害者面されても……という気持ちは捨てられなかった。子どもたちが持ってるヤギを奪い取って血で染めたというのに。だれがヤギを殺したの?が始まったのかと思った。

 関係のない話を織り交ぜるけど、ジェイコブには十二人の兄弟の他に娘さんがいたらしいですね。彼女のポジションはどうだったんだろうか。旧約聖書はあくまで正典だから、兄弟一人一人のことはそこまで詳しく書いてないのがこれを見てから少々悲しかったり……。

 あくまで私はこの作品の彼らが好きなんだけれど、好きなものはなんだって知りたい症候群を患ってるので今更ながらに情報量がそこまで多くないことに頭を抱えました。

 児童書の魔女の存在について研究していたので、念の為触れてはいた聖書ですがその時はあまり頭に内容が入らずでした。ようやく興味が湧いた今、それでも内容が入りません。難しい。向いてないのかもしれん……。

 

 『Potiphar』のピコピコ音可愛いけどそれに負けないジョセフの可愛さ。可愛いね。ナレーターさんに促されて周りきょろきょろしながら真似っ子するのほぼマネネよ(どういう褒め言葉?)

 「ジョセフが出世」の後の日替わり台詞というか、ポティファーさんから掛けてもらえる台詞「You 出世しちゃいな」と「ジョセフくんいいねぇ〜!出世!」の二択だった気がするんだけど多分私その後のニコニコハピハピの「っありがとうございますっ!」の可愛さで全部忘れてる。可愛い。もう何?ふにゃふにゃした顔で笑うなって。あの瞬間だけは、きららの作画だった。この後の悲劇も知らずにね……。

 みんな大好き「浮気はだめです!」だけど、「わーん!下ろしてぇ!!!!」から始まる奥さんとの怒涛の攻防戦があるので、この後延々と一息つく暇がないんですよね。ここから感情のジェットコースターだもんな……。

 奥さんの話で、聖書にも彼女のこと書いてある話の後の、ポティファーさんの「書いてあることを信じ過ぎないで!」が、なんとも愛を感じて可愛かった。とはいえ、やっぱり悪女です。でも悪女になりきれない悪女よな……。ジョセフが抱いてくれない→あたしを拒むなんて腹立つ!ポティファーに処刑させよ!とかなってもおかしくないのに、力技といえば力技でジョセフを物にしようとしてたのまだ良心的では?いや、まぁそれだけジョセフが欲しかったんだろうけど……。西洋画は詳しくないのであれですが結構題材として描かれてるみたいだね、このシーン。それだけ歴史に残る事件だったんだろうか。

 見方によるとは思うのだけれど、「牢屋に入って死ね」の後、一応奥さんがジョセフを庇おうとした気概は見えた気がしたんだけど、皆さんはどっちだと思います……?「悪いのはこいつで、私は悪くないの!」とも捉えられるからなぁ。でもラストで頭ポンポンして謝ってるし、罪悪感はあるんでしょう。このお話は悪者はいても、本当の本当に悪いのかな?と考えさせられます。

 全く作品に関係ない物理的な話になりますが、何度観ても牢屋のガチャン!って音に過剰にびびってました。学べない女。だって、音楽が繊細な音なのに、突然そんな大きめな音鳴るって思います?!(ずっと初めて来た時の気持ちで観るな)

 

 『Close Every Door』の話をしたくて、ブログ書き始めたところあるくらい大好きです。これ観るために繰り返したところある。

 個人的にきっついなと思ったのが「名前奪われ 踏みつけられ 忘れられても構わない」のところなんだけど、これは物語なので、奴隷であるジョセフもきちんと名前で呼ばれてるけどよくよく考えたら名前なんてないようなものだもんな……としんどくなりました。イスラエルの族長である父を持ち、生まれ持っての器量の良さと夢説きが出来るこれ以上ない“特別”な立ち位置を持つジョセフが奴隷に成り下がることで持っているもの全てが意味を成さなくなるの怖い。特別な存在ですら、そうなんだから物語にも載らない他の人はもっと惨いのが易く想像出来てしまい、ここを聴く度に心臓に針を刺されたかのごとく、キリキリした胸の痛みが続いておりました……。胸が痛いのって心臓なのか?まぁ心の臓ですからね。合ってます。

 「僕は小さな人間に過ぎない この身体が朽ち果てても」ってやばくない?だからジョセフは特別なんだってば……と思う私と、勝手に特別にしてるのは私か……ジョセフは確かに奴隷になってしまったわけで、それを回避する未来を生み出す涼宮ハルヒ的能力はないもんな……と思う私もいる。私は綾ちゃんとの出会いはハルヒじゃなくて、こなたが先でした(どうでも情報)

 てかここの演出あまりに上手過ぎる。牢屋だし、ジョセフの心も沈んでるから照明も当然暗いのだけれど、完全に暗いわけじゃない。ジョセフにピンスポが当たることでまだ光は失われていないことがわかる。

 あとは伏線回収のごとく、子どもたちが手話で夢を諦めないことを伝えてるのがすごい刺さった。あんなに小さな子たちなのに寄り添う力の偉大さは強大でした。とまぁ、ここでどうでも話なのですが、シルビアさんが好きな母と連番をした日に「ナウシカみたいな曲好きだった」と言っていました。子どもたちが寄り添いに来てくれる前のララララララのとこだと思うんだけど、成程ね。

 「生きるか死ぬかの命の答えは この世の遥か果てにある」「愛を捨てても 奪われても」の流れ、あまりにジョセフが希望を捨ててなくて打ち震えてしまった。彼はこんな状況でも諦めない……。私の愛、全部あげますので約束の大地に行ってください。

 というか、こんなまともに語っている時に話すことでもないのですが、薮くんは定期的に細いからタンクトップがさまにならなくて嫌と話されてますよね。でも私は薮宏太さんのタンクトップが多分この世のタンクトップの男の中で一番好きです。2021年のanan先輩のカレンダー特典でも思ってたから……。どうか、今後もお願いだからタンクトップを着てるところを見せてください。でも薮さんはとんでもなく、かっこいい男なので服装はガードが固い方がいいのか?確かに人が死なずに済むところはある。まぁ、きみのためなら死ねるけど……(突然ネタなのか本気なのかわからないことを書くなって)

 ラストの「約束の大地 そう故郷へ」の、「そう」の溜め本当にかっこよかったね!!!!とにかく、この曲The ミュージカルって感じで終始ドキドキが止まらなかった。大好きです……。

 

 この後みんな大好き『Go,Go,Go Joseph』じゃないですか?久々に能力使ってるとこも見れて嬉しいよね。能力?夢説きは能力ですか?いや、パン屋さんと執事の夢説いてさぁ……。私の夢も説いてよ……ジョセフ。

 気持ち的には叶えてよインキュベーター!くらいの熱量なのに字面で見るとめっちゃ浅い願いになって草。こんなんじゃ魔法少女になれないよ……。

 ナレーターさんの歌い出しから、絶妙な光が見えてるよな。歌詞が曖昧過ぎて「闇の中ひとり」のリズムが好きというメモしか残ってないのが悔やまれるな。ナレーターさんは、ジョセフに降り掛かる試練を等身大に伝えてくれるなと思う。「神様は乗り越えられる試練しか与えない」というのは、仁先生からの引用にはなりますが、あくまで特別な存在だけだと思ったりなどします。諦めないのも才能って言うしな。私は多分諦めますし。何の話だっけ?

 ジョセフが倒れ込んでしまっている時の「Hey! Dreamer!諦めるな」「Hey!ジョセフ!まだやれるさ」の淡い一筋の光が差し込んでくる感じが本当によかった。一回目、ジョセフは耳を傾けはするものの、どうせ……感が否めてなかったんですよね。首振ってたし。何かを訴える時、どれだけこちらが熱量を持っていても相手が諦めかけていたら届かないよねというのを切に感じた。自分の意思で、動かないとやっぱり周りの声なんて雑音でしかないんだな……。とはいえ、ジョセフはジョセフなので、雑音とは思ってないと思いますが。

 牢獄にパン屋さんと執事がぶち込まれた時の、「友よ聞かせて あなたの見た夢」のリズム感が好き過ぎるし、ここのシーンはそれまで周りに人はいたもののわかりやすく誰かと話しているジョセフは初めてだったので、新鮮だった。とはいえ、私は常にジョセフに話し掛けてたけど、気付いてたかな(狂気)

 そもそも、ジョセフはもうここでわかるじゃん。希望を捨てない、どんな時も夢を諦めない強さ。自分が困ってる時に、他人にこんな簡単に手は差し伸べられないです。それが自己犠牲とも違うんだからもうわかんないよ。

  パン屋さん、毎回希望を最後の最後に持てたのに本当に運命というのは……。ジョセフの好きなところは下手に希望を与え過ぎないところもそうですね。「でもこんなの当たらないかも 外れたことはないけど」は普段のお茶目さも覗けて良い歌詞でした。執事のことを自分のこのように喜びながら歌うのも可愛いしな……。

 パン屋さんがどんなミスしたのか、何したのかはわかんないけど大したことじゃないんだと思う。ファラオの機嫌がその時悪かったとかそんな感じなんだろうと思うと、前に読んだ本に書いてあったファラオってどんな人?に対してのとてもひどい人ですにも頷ける。平等なんかクソ喰らえだしな。助かる人、助からない人。特別ってそういうとこで決まるのかもしれません(都市伝説?)

 これ二段階で明るくなるよね。一回明るくなったと思ったのに更に明るくなるからびっくりした。

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 3回目にしてこの感想もどうなん?という感想が残ってて面白い。幕間に日生劇場の天井を眺めるのが趣味なので、携帯開かない女なのですが、多分この時はどうしてもメモしたくて開いたんだろうな……。

 多分全人類言ってるだろうけど、私はナレーターさんとジョセフの「どこまでも」の呼応がめちゃくちゃ好きで、なんか頂上決戦くらいのわくわくがある。もう観られないと思うと死にそう。こんなにいっぱい書いているうちに、トリプルA面が発売になりましたね。なったんですよ。遅筆過ぎて……。『area』のフェイク本当にかっこいい。薮宏太さんの歌声は伸びやかで、芯があると思っていましたがあれだけ高音でもらしさが失われないのが流石だなと同時に、上記のシーンを思い出すわけです。もう観られないんだ……。

 初見殺しの手拍子ではありますが、とにかくジョセフかっこよ過ぎて双眼鏡で観たい私VSジョセフの世界を共に味わいたい私が始まってしまい、毎回途中から急に双眼鏡置いてめちゃくちゃにノリ始める愉快な女になってしまっていた。「ジョセフ立ち上がれ いつかジョセフ報われる」ってすごない?もう本当アンパンマンの世界かジョセフの世界かだよこんなのは。でも、アンパンマンのラストはでも割としんみりだよね。チャーンチャーーンチャーーーンで終わるもんな……。ジョセフはジョセフという名の帝王薮様のチャーミングスマイルで終わりますので……。

 ただ、「ジョセフ報われる」が、一回じゃ理解出来なくて一幕でどういうことなんだ?と思って二幕で答え合わせをした。あ〜〜〜記憶消してまた初めて観た時の気持ち、味わいたい。悔しい。記憶が薄れないように毎日曲聴いて思い出してる。今後の人生、ジョセフを心にしまって生きていく。辛い。記憶ってなんで薄れるんでしょうか。なんなら、人間がいちばん最初に忘れる記憶が声なのバグでしょ。私、忘れないから……。 

 薮宏太さん本当に布の扱いが上手過ぎる。あんな布面積が多くない衣装で裾を翻せることあるんだって数え切れないくらい思った。そりゃ、ドリームコート着るよ。

 「そう 未来へ」の希望がすご過ぎて幕間始まるの待って欲しいくらい毎回目から液体流していました。なんてことないですが?みたいな顔しながら懸命に双眼鏡の倍率直すフリしてたけどめっちゃ目元乾かしてた。(どうでも余談ですが、この先を下書き保存したはずなのに三回消えました。なので悲しくなって幕間前の感想希薄です、最悪ですね)

 

 二幕始まる前にイントロ流れるのほんっと天才だと思う。一幕始まる前と違ってメドレーになってるのも、ジョセフの世界に戻るきっかけというか、没入要素だなぁと思います。舞台のライティングもキラキラで客席まで照らすもんだから目チカチカしてよかった(正気?)

 正直二幕延々に好きなシーンが続くから息付く暇もない。一幕と同じでナレーターさんが子どもたちに読み聞かせるかのごとく、エジプトの王・ファラオのお話をするところ本当に大好き。『Prolog』では、ラジオから聴こえてきていたエジプトの王様の話がついに聴けるのわくわくが止まらないですよね。『Pharaoh Story』という非常に端的なタイトルも助かる。

 「笑えばみんなが爆笑」でお腹叩くの可愛い。途中で奥さんたちが出てきてハモるの綺麗で圧倒されてしまった。「ご機嫌を損ねたら 殺される」ってご機嫌という可愛らしい単語に似つかない殺されるが妙に癖になってよかったし、ここの首元に手をスライドさせて処刑を表現するダンスとっても好きでした。ライトも赤でいい具合に成程、処刑方法は斬首……と思えた。まぁその後にベンジャミンのくだりでわかったんですけども。ギロチンってマイナス要素がほぼなんだろうけど、処刑する側の物理的な負担は軽くなったのかしら。でもなんだろ、打首もそうだし世界各国で主流だったらしいから手軽だったのかな(?)詳しく調べる勇気はない……。

 『Poor,Poor,Pharaoh』で、怖いなぁと思ったのは、「牢獄にいます!ジョセフという男!」の時にジョセフが連れて行かれたわけですが、「誰でもいい連れてこい答えられるなら答えさせろ(曖昧)」からの「エジプトによく来たなジョセフ!」って牢獄にいた人にはあまりにも似つかない歓迎台詞過ぎて震えた。そりゃ牢獄に入れたのはポティファーだし、ファラオは誰が牢獄にいるかなんて当然把握してないだろうと思ってたけどあまりに興味がなさ過ぎる。いやでもそれはそうか?シンプルに国の王が牢獄に誰がいるかなんて把握しないか。それはそうなんだけど「エジプトによく来たな!」じゃないよ。お言葉ですが、それはイスラエルからわざわざ足を運んだ際に使われるであろう表現かと思われます(処刑される)

  「私はファラオのものです お聞かせください」があまりにジョセフの聡明さが光っててかっこよかった。正直そこ観に行ってると言っても過言ではない。あんたさっき違うとこ観に来てるって言ってたよ。うるさい!全部好きなんだよ!

 全く順番が前後するけど、「一体なんなんだ!」の綾ちゃんのナレーターさんがあまりにファラオにバレたら殺されそうなコミカルさでよかった。でもどうなんだ?この作品においてのファラオだけに限って言えば、案外許してくれるのかもしれない(そしたらパン屋は何したんだという話に繋がりますが……)

 

 こんなことになるとは思わず、HTMLモードで編集していなかったので埋め込みが出来ませんでしたので、皆さん小西さんのインスタを見に行ってください(最悪)

 小西さんが、『Song of the king』の歌詞を載せてくれたおかげで、成程とは思えたけど理解は追いつかなかった。マジで歌詞載せていただく前はわかる場所が、「痩せた牛はガリガリのまんま」だけだった。何回か観た後なら、あっ飢饉の話か!と思えたけどマジで最初意味わからん過ぎて、死んだヤギと何か関係あるのかと思って疑ってたよ。いつまで引き裂かれた血塗れのヤギを思い出しているんだ、成仏させてやれ。でも私とヤギは面識ないから、私がいくら未練たらしくあの子を思っても情は伝わらないから成仏はすると思うけど……(何の揚げ足?)

 一回じゃ聴き取れなかったジョセフの「ファラオ様に見蕩れてしまって……内容が全く入ってきませんでした……!」が、庇護欲掻き立てられるあれだった。大丈夫、私も聴き取れなかったよ……。「ファラオ様」の前に何かよくわからないけどやわらかい何かが含まれてて、非常に良い。そりゃ出世します。

 執事さんとかに邪魔されてる時の嫌そうな顔と困り顔最高だった。ここで、ときめきのドキドキが止まらなくなってそこから急展開ロマンティックって感じだったので双眼鏡を持つ手が震えていました。てか、困り顔が本当に信じられないレベルで可愛い。困らせたくないけど困らせたいという矛盾した気持ちが生まれた。わんこ顔だから余計なのかもしれんけど、困り眉可愛い……。耳元に手を添えてリズムとってるところが本当に大好き。まぁ、わんこって呼べるような可愛い可愛いタイプではないですよね。危ねぇ、ひょんなことで命落とすところだった。

いつか忘れたけど、Hey! Say! JUMPネタにしてくれた日がありましたよね。その日の薮くんがすごく嬉しそうにはにかんでてバカになっちゃった。会社の帰りにジョセフ最高過ぎる頼む毎日観たい(無理)

 

 『Pharaoh's Dream Explained』大好き〜〜〜!!!!!!なんか最初に鳴る音?なんだろうあの楽器は。木管?その音と共に「七年間の大豊作で 国中が豊かになるでしょう」って歌い始めるのあまりに選ばれし者過ぎる。よっ!経済対策に長けた人物!!でも本当に初めて聴いた時、「食料豊富で 置き場もないほどに!」の食料が職業に聞こえてて、置き場もない?職業なのに?と思って頭抱えてた。わからん、この時代の職業って持ち運べるのか?とありえない方向に頭を悩ませたけど馬鹿過ぎない?持ち運ぶ職業はありません!ドナドナ……。

 ここの振りの「置き場もないほどに!」の音ハメ可愛かった話がしたいのに、空耳アワードになってしまった。

 「王様の見た夢は」が同じジョセフがコート貰った時とメロディ同じなの都合のいい夢みたいでいい。まぁ、現実なんですけど。本当に現実なのかな……(自信持てよ)

 「もちろん王様はもう既に考えておいででしょうが 」ってとこ、最高に生き方わかってて最高。日が経つにつれて、「もちろん!」にびっくりマークが増えてた。「今すぐ採用するべきです 経済対策に長けた人物」の響きが好き過ぎて、ここ2ヶ月の好きな言葉経済対策に長けた人物。まぁ、ジョセフです。「どこにいるその人物」のリズムの取り方も世界一だった。世界一を更新しないで。私の世界が如何に視野が狭かったかということが証明されてしまう。ここの歌詞ぜーんぶ好きなので、怒涛の句読点なし文章って感じ。言葉にすればひと息でしたね。

 でもその後、「それはジョセフdeath!」に聞こえていつもふっ……ってなってしまっていた。凸守早苗がいたらみんな微笑むよ。

 アクロした後に、可愛くえへへっ!みたいにやるお兄さんは誰だったんでしょうか。いつも可愛い〜と思って、そのままジョセフに意識が奪われて特定に至りませんでした。という懺悔。

 

 『Stone the Crows』の前奏は人生におけるテーマソングにしても良いと考えています(は?)

 Megamixの時の「ファラオのNo.2」の時のジョセフのダブピの余裕さが日を増す毎に段々女児みを増していったのがめちゃくちゃよかったです。それは後ででいいんですけど!

 ちょっとその時代の流れが未だによくわかんないんだけど、ノアの方舟はジョセフたちよりも前の出来事なんだよね?じゃないと「ノアの方舟以来の奇跡」が未来予知になっちゃうもんないやジョセフは夢で未来が見えるのでどちらでもいいのか……?

 でも、なんかファラオの呪いとか都市伝説じみた逸話まである王様に「二人ならどんなピンチも容易く乗り越えられるだろう」まで言わせられるの本当怖いな……。

 でもなんだかんだこの曲はジョセフが衣替え(ではない)するからわくわくしますよね。召使の皆さんに囲まれてお着替えするジョセフは本当の意味で出世したんだなとドキドキしたものです。私は王家の紋章通ってないのであれなのですが、この時の衣装がそれを彷彿とさせるらしいと後々レポを検索掛けて知った。自分の世界だけで満足するのはやはり悪手でしたわ。

 ハッピーエンドはあまり得意ではないのですが、こういうハピエンならまぁありかなと思ったところで兄弟のお話に移行するのがめちゃくちゃよかった。誰しも、シンデレラの姉たちの末路をしりたかったはずだものね……。ピーターパンだってその後どうなったか誰も知らないし……(自らの傷を抉るな)

 

 『Those Canaan Days』は私の初日と楽日で私の中の感想がガラッと変わったいい曲でした……。これこそ、ミュージカルだねぇ〜という曲でした。視聴者参加型だったし、日々アドリブが強まっていて可愛かった。初日は「自業自得だろ……」と思っていましたけれど、段々と兄弟の名前も覚えてそれぞれのキャラ立ちを踏まえて見ることで得られる感情過多でした。

 ある者は悲しみ、ある者は怒り、ある者は呆ける。前述した通り、結局ルベンお兄ちゃんを双眼鏡で眺めてしまいました。無念。全体観よ!という感情は開演した途端に消えてしまう。だって、ジョセフがかっこよくて可愛いから双眼鏡が手放せないんだもんな〜(責任転嫁)

 踊り子さん(という表現で合っているのかは些か疑問ですが)の登場の時の音楽めちゃくちゃ今までと国違う感じで良い。けど結局ここも一人別の盛り上がりを見せるルベンお兄ちゃんに目が行ってしまいました。原田優一さん……。ずっと盛り上がってる。いつだって人生のピークか?とても良いと思う。

 ジェイコブの中学生レベルの下ネタからよくあんな綺麗な入り方出来るなくらいエジプトへの流れが自然だったのよかった。

 『The Brothers Come To Egypt』の冒頭はさっきのはなんだった?ってくらい前向きになるよな。というか、本当にシルビアさんがチキン?何投げたのあれ。何か投げた時の雑さがめちゃくちゃ良い。兄弟の味方でも何でもないのが如実に表れていた。俺らはジョセフの味方だもんな!!!!!(味方かどうかはわからんけどな)(私は味方だょ。。。)

 「ついでに見れるよ スフィンクスも!」は日常で定期的に頭に回る。スフィンクス見に東武ワールドスクウェア行こうかな。

 私ここのジョセフ様が本当大好きで、エジプト行く前のイントロあるじゃないですか。あそこからもう下手の出てくるであろうところに焦点を当てて絶対に逃さないという強い意志で挑んで毎度かっこよくて死んじゃってた。2階席というかA席の辺りだとさぁ!壁がくるっとなるところから全部見えるからお得だったよね!!全ての物語の先々が見えている感覚に陥れる。

 「なぜ信じられる おま↑え↑ら↑を⤴︎︎」のこのここから今日の薮くんの喉の調子が良いかどうかが伺えて興奮した。いやでもその後の「スパ⤴︎︎イじゃない」のスパイの響きの方がわかりやすいか……。「平伏し願うだけ」って大分ずるくて、ここは最後まであんまり許せなかった。赦し、学んでる??でもずるない?自分たちは相手がジョセフと気付いてないからとにかく平伏して願ってたら食べ物が貰えてついでにスフィンクス見れると思ってんの……(スフィンクス見ることに罪はないよ)

  まぁジョセフはジョセフで「殺されかけたから痛い目見せてやろ〜」で一番末の弟殺そうとしてるからあれだけどまあまあまあ……(甘)

 私iTunesで、1992年の音源(?)買ってるんですけどこれ音源だからなのかあんまりこの曲で気迫がないからやっぱりミュージカルって楽しいね。あーあ、薮ジョセフのCD欲しいな。

 

 『Who's the Thief?』は実質的な自己紹介ソング2だからざわざわした気持ちになるけど好きだった。一人一人名前呼んで「No!」って言うの可愛くない?なんか可愛かったし、ベンジャミンの名前呼ぶ前の「まさかまさか」が可愛い。訳し方また別の言い方も出来たんだろうけど、「まさか」なの可愛くない?

 シンプル意味わかんねぇなと思ったのは圧倒的ここだったというか、マジョリティの暴力……と思ってしんどかった。「何かの間違いです 彼を捕らえるのなら私たちが身代わりに」で無理過ぎて悔しくて泣いた。自分たち、ジョセフにしたこと全部忘れてる??ジョセフも兄弟なのに売り飛ばしたのにさぁ……。

 薮ジョセフ様の「やれ」の威力すごかったよ。多分星ひとつ潰せる。薮さんって骨の髄まで闇属性なのにそれを匂わせない笑顔で人は皆死ぬけど、横顔の前髪で表情が読めなくなるとバチバチに闇属性で泣いちゃうんだよな、好き過ぎる。

 

 みんな大好きパイナップル……。意味わかんないけど一番わかんないのはこれで真心を感じて感動したジョセフ。マジか。一回聴き直してみない?『Benjamin Calypso』は回を重ねる毎に更に何故ジョセフはこれを……?と疑問に疑問を重ねて楽しかった。パイナップルってなんだよ。でも、私ずっと「おど!ろき!これはありえないミステリー」に聴こえてたんだけどどうやら「Oh No!Not he!」みたいですね……。愉快さを増して覚えていた。しかもすごい軽いノリで自分たちの命差し出そうとしてるもんな……。その潔さに感動を覚えたんだろうか。

 ジョセフの周り囲んでマントでぐるぐる巻く日と手を取り合ってダンスを一方的に始めた日と2種類しか見てないけどあと何パターンかあったんかな。全通すりゃよかった(無茶)

 

 『Joseph All The Time』で「覚えてないかこの顔を 死んだはずの兄弟 あのジョセフだ」って言うの残酷過ぎん?死んだはずの兄弟って響きあまりにえげつない。ジョセフだのところは結構メロディよりセリフ感が強くてとってもしんどかった。気付いてないんだから言わんでもう早く全員処刑しようよ!!!!!(赦しを知らない女)

 その後の「ジョセフ ジョセフ 本当なの?」はハモリが綺麗過ぎて涙出てきたけどシンプルもっと罪悪感に苛まれなよ。兄弟からしたら、お父さんの愛情を一身に受けて突然自分だけ偉くなるかも(笑)という夢の話でめちゃくちゃ馬鹿にされた気になる弟かもしれんけど、殺したはずの弟だぞ……(こうして書くと仕方ない気もするけど)(仕方ないことはないです)

 

 『Jacob in Egypt』で、最早ディズニーに来た気持ちを味わえた。めちゃくちゃフィナーレ感すごいよな〜。「会いに来た」の来たのハモリが壮大でめちゃくちゃ終わりを感じて寂しさ感じた。金色の馬車に乗ったジョセフ私も見に行きゃよかった(エジプト在住?)

 

 『Finale:Any Dream Will Do』はさ〜……。最初に最後で戻るのが卑怯過ぎる。しかもジョセフの歌い方が優し過ぎて無理だった。泣く以外のこと出来る?最初にも書いたけど、「春の風 優しい愛 好きな夢を見ればいい」のところが赦しの加わった愛増し増しで優しくて涙出ちゃうよ。なんかここで、ジョセフたちと子どもたちで向き合って手話で伝え合うのがすごくなんだかもうなんか……(好きだったんだけど、言葉にすると陳腐……)

 「何度でも やり直そう」で転調するのもすごく、やり直せることの強調を感じてよかった。入る前に「ッダン!」ってなるのよかったけどあまりにニュアンス。ポティファーの下に就いた時の挫折じゃないけど、うーん、挫折なのか……?彼のせいではないから微妙だけどあの牢屋での絶望があったからより響く歌になったね。早く再演あるといいな……。会社帰りにジョセフを観る、非常にメンタルに良い。全人類観て欲しい。ミュージカル苦手って人でも、全編歌だからミュージカル特有の突然歌い始めるびっくりもないし……。私はそれが楽しくて観てるけど、やっぱり突拍子もないと思う人は入りにくいかもしれん。

 みんな観ようよ、おいでよエジプトに。

 えーん!!!!!!ジョセフ観たいよ……。毎日やって欲しいでも疲れちゃうよな……。週にさ、2……3回とか……(妥協弱)

 

 演者の方も好きな曲に挙げてる方が多かった『Joseph Megamix』はこの世の楽しいを詰め込んだ曲で本当に終わるのがしんどかった。

 先に、みんな大好き「クラップユアハンズ〜!」の話をします。ここはやりません〜の時に日を増す毎、ジョセフという名の薮先生がリピーターも多いことを認識してるからまぁみんな叩いてなかったけど(笑)感が強くて可愛かった。好き過ぎる。もう敢えて叩こうかなってちょっと悩んだ。でも、なんか初めて来た人がはにかんでる雰囲気めちゃくちゃ良いじゃん。邪魔したくないもんね……。

  何よりやっぱり前述した気がする「彼はハンサム 彼はスマート もはや歩く芸術品」が良すぎた。まぁ、私は兄弟許してないけど(何学んだ?)

 なんか、ジョセフはちゃめちゃに楽しい代わりに劇場出る時途端に悲しさというか、虚しさというか、現実に帰らねばならぬ虚無を一瞬味わうんだけどそれすらもう人生なんだよな。いやもう本当悪いけど絶対次のライブで薮さんに『日生劇場で待つ』ってうちわ振ります(果たし状?)

※ドームにて、薮宏太さんと目が合う奇跡的体験をしたのにガチ恋拗らせてうちわどころか目もすぐ逸らしてしまった。弱…………。

 Megamixの「ジョセフ ジョセフ ファラオのNo.2」でコートを着るけどそこのダブピが東京千穐楽近付くにつれて、女児みが増しててめちゃくちゃ可愛かった。最初の頃の余裕綽々絶対帝王感もそれはもう君でしか救えない恋病でしたが、12人兄弟の11番目感がエグくて弟属性可愛い。マイペース可愛い。ジョセフ最高という気持ちでした。本当あそこの動画出ないかな、、、出ないよね。わかってます。えっ出ない……?(情緒不安定過ぎる)

 最初が『Go,Go,Go Joseph』で始まるの本当にずるいなぁ。幕間前のわくわくの最高潮で涙腺緩ますところあるのに……。途中もごごごじょーせふ立ち上がれ〜が繰り返されるじゃん?もうさ、我々がジョセフなのか錯覚するよね。

エジプトの商人に売られるインストが穏やかな気持ちで聴けるようになったのは私の千穐楽くらいでそれまではずっと「許さないから……」と思ってたからさ(この舞台で何を学んだのか)

『Joseph Megamix』はカーテンコールへの繋ぎも綺麗で良い。全編歌でミュージカル!って世界観を全く消すことなく帰ることが出来る。おかげて帰ってる時の記憶がない。

 

この感想書いてる間に随分と月日が流れたけど、ジョセフが楽しかったことを定期的に思い出してとっても切なくなります。

転職したてで不安だったざわざわした気持ちを全部なかったことにしてくれたんだよね……。どんなに朝不安だなぁと思っても「でも今日は帰ればジョセフ!」と思えたあの日愛しいよ……。

皮肉なことに一度中止にならなければ私はこのミュージカルに触れることがなかったから、なんか複雑なんだけれども。こんなに素敵な楽しいミュージカルに若いうちに足を踏み入れられたのは人生においても財産だなぁと思ったりなど(壮大)

私の世界なんてちっぽけで、知らないことも多いけど世界でいちばん好きなミュージカルと言っても過言じゃないと思います。

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ありがとうジョセフ、また逢う日まで